正式名称を『エルゴノミックエアーCE2チェストガードマルチ』と言います(長い!)
さて、今回はこのコミネさんの新作プロテクターを購入したので、愛用中のRSタイチ『TECCELLセパレートチェストプロテクター』と比較をしてみたいと思います。
どちらも『セパレートタイプだけど一体型並みの高剛性!」を売りにしているので、それぞれの特徴を比べてみましょー。
目次
共通点
まずは共通点ですが、どちらも
- セパレートタイプ
- だけど一体型の様に使える
- CE2規格をクリアしている
- ボタン仕様でジャケットを選ばない
と、なります。
注意点はどちらも『ボタンのないタイプ』もあるので、ボタン式を購入したい方は気を付ける必要があります。間違って違うタイプを買ってしまうと目も当てられないのでご注意を。
では、続いて順番にそれぞれの特徴を見てみましょー。
エルゴノミックエアー
まずは全体像です。
第一印象は
『思ったよりズッシリしてる…』と
『なんかクサッ!!』でした。
素材の臭いというか何と言うか…
装着してなくとも、プロテクターの近くを通るたびにプ~ンと臭います。むむむ!
素材感はゴムのような感じで『ほんとにCE2??』と言う印象です。
ちなみに重さは調べても出てきませんでしたが、ズッシリしていて、ちと重いです。
次にサイズ感をチェックしてみます。
まずは縦!
縦は約24cmくらいですかね。
印象としては『一般的なプロテクターのサイズ』と言う感じです。
次に横幅を見てみましょー。
一枚に合わせた状態で測ると約37cm程度。
一般的な大きさのプロテクターとほぼ同じ位な印象です。
こうしてみると防御範囲はバッチリですね。
さて『エルゴノミックエアー』はその名の通りメッシュ状の穴が空いてます。
反対側が見える程穴が空いてるので涼し気ですが、なんか素材自体が結構熱を持ちそうな感じなんですよね。
これはメッシュジャケットの季節になったら要検証です。
次に横から見て厚みをチェックです。
こうやって見ると結構分厚いですよね。
この厚みと適度な湾曲=身体にフィットする事によって防御力を得ているんですね(訳知り顔)
次いで素材に関してですが
実は結構柔軟です。
とは言え『グッ』と力を入れなければ曲がらないので、防御力の面は安心して良さそうです。使用感は『D3O』に近いかな?と感じました(こちらは瞬間硬化しませんが…)
最後にこの製品の『特長』の部分です。
この中央部分が重なって『一体型』と同じ守備範囲を得る訳です。厚みもしっかりあるので防御力にも期待が出来そうです。
んで、この重なる部分もいちおメッシュになってますが、重なったら意味がないような気がしますが、軽量化でしょうか。むむむ。
さて、ここからは余談です。
初めてこの商品を見た時に『中央部分はオスメスになってて、差込む事によって左右が一体型になるんだな』と勝手に勘違いしてましたが、実際にはホントに重なり合うだけで厳密には一体型にはなりません。
これはこれでアリかと思いましたが、ちょっと紛らわしいですよねぇ⁇
セパレートチェストプロテクター
続いてRSタイチの『TECCELLセパレートチェストプロテクター』です。
まずは素材関係から。
熱可塑性樹脂による連続成形技術から誕生した高強度・超軽量を実現する『ハニカムコア材』です。ハニカムコアは六角形のセルの集合体であり、力学上最も優れたサンドイッチコア材です。単位重量当りの強度は、あらゆる構造体の中でも最高峰と言えます。
引用:RSタイチ公式HP
高強度、超軽量と言う事で重量はなんと『約250g』
実際に愛用してますがホントにストレスフリーです。やはり軽さ正義ですね。
さてさて、続いてサイズを見てみましょー。
まずは縦!約21㎝。小ぶりです。
次は横幅!
全幅約23cm程。
一般的なプロテクターと比べるとやや小ぶりですが、大事なコアの部分はしっかり防御できそうです。使用感としては『防御力を保ちつつも、必要最小限のサイズで、かさ張らないのが最大の長所』かなと感じました。それと、胸部プロテクターあるあるな『はと胸』になりにくいのもポイント高いです。そして軽さは正義です。
さて、この製品ですが
よく見ると申し訳程度に通気口が空いてます。
公式HPでは『エアーベント仕様』的な記載がありますが、ハッキリ言って夏場の通気性は期待しない方が良いです。
ただ、素材自体は熱を溜め込む様な事はないので、ベタベタ暑い感じはしません。
自分は普通に夏場もメッシュジャケットの下に仕込んで使ってます。密着した常態だと流石に暑いですけどね。
さて、セパレート部分についてですが、
左右を『組み合わせる』事により正真正銘一体型になります。
着衣した状態での組み合わせは少しコツが要りますが、慣れてしまえば簡単なので非常に便利です。
次にボディ側。
特にクッション的な物は無し。
前述のエルゴノミックエアーと違って非常にカチカチな素材で出来ていますが、軽量なので邪魔な感じが無いのは良いですね。
装着感も良好で良い意味で存在感のないプロテクターだと思います。
比較とまとめ
では2つの違いをまとめましょー。
ますはサイズ感から。
こうやって重ねてみると結構大きさが違いますね。
防御範囲では圧倒的に『エルゴノミックエアー』が広いですが、『セパレートチェスト』も体のコアを防御しているので、万が一の衝撃への影響には大差ないように感じます。
『エルゴノミックエアー』の方が広範囲を守れますが、硬度で言えば『セパレートチェスト』の方がカチカチに硬くて安心感はあるんですよね。
防御範囲を取るか、装着中の快適さを取るか。これはホントにお好みですね。
次に価格について。
『エルゴノミックエアー』は実売5000円前後に対して『セパレートチェスト』は12000円前後とやや高額になります。その差は倍以上!
ですが、プロテクターって一度購入すれば破損しない限りはずっと使えるものなので、ここはケチらない方がいい気がしますがいかがでしょうか。とはいえ安価な『エルゴノミックエアー』の導入のしやすさはナイスですし悩ましいところですね。
最後に、それぞれ『こんな人にオススメ』を箇条書きで抜き出してみました。
KOMINE『エルゴノミックエアー』
- 安価にプロテクターが欲しい人
- セパレート式でも広範囲を守りたい人
- 臭いが気にならない人(重要)
- コミネマンな人
RSタイチ『TECCELLセパレートチェスト』
- かさ張らない胸部プロテクターが欲しい人
- 軽量なプロテクターが良い人
- 価格が多少高くても良い人
- 中央部分の防御力をガッツリしたい人
- 臭いに敏感な人
実際に両方所有して使っている自分の個人的な見解としては
多少高くてもRSタイチの『セパレートチェスト』の方が快適に使えるからおススメかな?と感じました。
理由は単純ですが、装着中の快適さが圧倒的に良いんですよね。
KOMINEの『エルゴノミックエアー』も慣れてしまえば重さは気にならないのですが、どうしてもジャケット内にこもる独特の臭いが気になってしまうんです。
とは言え、先にも書きましたが『導入しやすい価格の安さ』は高ポイントだと思うので、まだプロテクター持ってないよーと言う方は『エルゴノミックエアー』から購入するのもアリかと思います。
おまけ
さて、今回紹介した『ボタン式』を使うには上記写真のパーツが必要になります。
通常はバイク用のジャケットを買うと付いてくるんですが、ジャケットの枚数と数が合わなくて行方不明なんですよね…。
何故かバラ売りもしてないみたいですし…うーん、大事に使わねば。